May 2010

May 31, 2010

いと過激

今日はとても短い演劇をひとつ紹介。

Leroi Jonesといってわかる人はいるだろうか。後にアミリ・バラカ名乗るようになった作家なのだが。

作家と一言で言いきってしまうのは、実は語弊がある。エッセイを書き、大学でも教鞭をとっていた人物。

その人の作品で一番最初に浮かぶのは個人的には
Dutchamnとても短い演劇で、実に読みやすく映像もイメージしやすい。

ただ、かなり過激な内容で、一読しただけでは「は?」となる人が多いかもしれない。

イメージを膨らませて、いろいろな解釈ができそうな作品である。ただ、その解釈が説得力を持つかは、それを語る人次第だが。

この作品だけでは、バラカのことは理解できない。出来ることなら
Blues Peopleも手に取ってほしい。

なんてこんな研究者的視点から書いてもなんの面白みもないので、とりあえず、戯曲の方を是非手に取ってみてほしい。

文学作品を楽しむ、これが人を豊かにするから。


keisdiary at 22:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)読書 

May 30, 2010

マナー

昨日の記事で書いたマナーってことをちょっと考えるために引っ張り出してきた本がある。それがこれ↓ もう一度読み返しているがまだ途中なので詳しいことは書かないが。というか、書けないw

Rudeness & Civility: Manners in Nineteenth-Century Urban America 

19世紀アメリカのマナーについて書かれている本。まさにタイトル通りなのだがw

当時のアメリカは「お上品な伝統」と呼ばれる風潮が蔓延していた。ヨーロッパに反発して新大陸を目指したのにもかかわらず、ヨーロッパが忘れられない。正確には憧れていると言った方がいい。だからヨーロッパのものがいいなんて思ってしまう。

当のマナーから外れてしまったが、この「伝統」は卑猥なことは避ける、道徳的に間違っている物は表現しない。たとえば、「娼婦」なんて言葉を使っている書物は出版されない。書くなら「罪深き女」とか。

そんな風潮度を超えて、女は手首足首まで隠すようなドレスをまとい、ピアノなんかの足にはカバーまでする。卑猥だと言って。

ちょうど今の犬が洋服着てるかのようだ。全裸だからと言ってw

でも男は結構フラフラしていたよう。流石、男社会。

時代時代の風潮はある。それが普通になってしまっている社会において違う時代の価値観は通用しない。だから昔のドラマのファッションでさえ違和感を感じる。

このアメリカの風潮は、経済の発展とも関係はある。中産階級が拡大したこの時代。金銭と時間がある人間達が行う社交界におけるマナーがどんどんと庶民の物へなり下がりながら徐々に形を変えていったともいえる。一種の流行になったといってもいい。

上流階級の専売特許ではなくなったのだ。

アメリカの文学じゃこの伝統に逆らうような作品は当時ダメだしの対象だったが、今じゃ評価の対象。

日本のビジネスのマナーは何故なくなったのか。結局それはわからないままw たぶん「楽したい。めんどくさい」って気分がちょうど「エコ」という不明瞭な言葉の流行に乗っかってしまったのだろう。

エアコンの設定温度上げて、仕事の効率を落とし、雑費が増える。
まさに実費に変化はなし。変化が起きたのはマナーがなくなったということ。

文学のように抵抗する人間が増えないものか・・・。

元来日本人・日本文化てのは多くが(低)俗なんだから、きちんと物事を見る目を養う必要大だろう。

というぼやきw



keisdiary at 22:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0)読書 

May 29, 2010

本当に良いものとは

今日は前回アップしたコンビの靴を履いてみた。

う~ん、何だろう。という感じ。

もちろん履き心地のことではない。

言うなれば、下ろしたての真っ白のスニーカーを履いた気分。

やっぱり2~3年履いて、少し汚れて馴染んだ時がこの靴のスタート地点だな。

トリッカーズのカントリーは5年履いてからやっとスタートラインと言うし、麻のスーツやジャケットは3年目からという。

スタートラインにまで行くこのウォームアップのための気恥ずかしさがなんとも言えないが、ガシガシ履きますよ。

受験勉強の合間をぬって、今日は訳あって初めていくフルオーダーのテーラーの店主の方とお話をしてきた。

「服は着てなんぼ。スリ切れたりするのは10年以上着なきゃならない。
一着10万のスーツも10年で年1万。量販既成で安くて3万。10年で何回かい買い替えるかを考えたら安いもの。実際、体型変わらなければ私のは10年なんて短いよ」と。

さすが職人。自分で裁って、自分で縫うから言えること。いろいろな時代を見てきているからこその重みある発言。

「今の上着の着丈は短過ぎ。作る仕事だから、言われれば作るけど、普通なら無しだよ」なんて。

流行をおさえてはいるが、それに対する批評眼を持ち合わせている。このご時世でフルオーダーのみ。それにこの発言は、お金だけのために作っているのではないのがよくわかる。

扱う生地は国産から舶来物まで。ただイタリアは好きじゃないらしい。生地の色味は派手だが、「雰囲気がフワフワ」しているかららしい。

言葉には出さなかったが、きっと日本てお国柄に合っていないと考えているのだろう。「やっぱりいいのは英国」らしい。でも、「英国すべてがいい」わけじゃなく「日本が勝るものもたくさんある」あえて言うなら英国は「紺色の染」がいいらしい。流石に職人目が利くとはこのことだろう。

クールビスは大反対。同感!

「普通のシャツじゃ襟が立たないからポロカラー/ボタンダウン。ノータイ、ノージャケ。ビジネスやる態度じゃないよね。マナーがなってない。礼を失してる!」

そう、親しき仲にも礼儀ありって諺があるくらい「礼・礼儀」とは重要なもの。それが、仕事で見知らぬ人に会うのなら尚更。そんなんやるならいっそ開襟シャツだろ。

服装の乱れは心の乱れ。そう、いかに礼を失することないように考えるかも漢として重要。更には外見に負けない内面の重要さを改めて考えされられた日だった。



May 23, 2010

誕生日

久々のアップ。

結構前に頼んだオーダーシューズがやっと出来上がってきた。

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革の入荷遅れがあったので、ちょうど誕生日に出来上がってきた♪
コンビが欲しくて、さらに春夏だけでなく秋冬になっても履けるよう茶系。


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赤茶のオイルなめしの革。オイルといえどべたつきは全くない。これぞ本当のオイル。クリームで磨くのが楽しみな革です。白い部分は型押しの白。ソールは当然レザー。コンビは新品よりも履きこんで汚れたくらいがカッコいい

コンビにする料金追加なし。幅のサイズも左右で実は違います。長さに差がある人はおそらく長さも別々で作れるはず。

価格はここでは出さないけれど(値段を知りたい方教えます)、一切割増はされていない。安くてここまでの出来は素晴らしい。オーダーしたのは埼玉白岡のショシュール(ページのフォトギャラリーにも載っちゃってる♪)工場は山形の宮城興業。

これなら下手な既成よりよいかも。

これから何十年と履き続けますよ♪