February 2011

February 23, 2011

シルバークラフト

こんばんは。

今日は久しぶりに物作りについてのエントリーです。

初めてのシルバークラフトを体験してきました。

何を作るか?というところから始まり、デザインを決め作業に取り掛かるまでに1~2時間かかってしまいました。

革細工なら何を作りたいかが決まればサクサクといけるのですけれどね・・・。

なにせ、それこそ無から作り出す物ですからね。

革なら立体のみ。

ユニセックスで普段から頻繁に使うものですが、平面も立体もありな銀細工はホントしんどかったです。

しかも、男性用(自分用)の小物。

毎日使うというよりも、ローテーションで使うもの。

本当に、一体何があるのか?というところからですからね。

で、作り上げたのがこれです↓


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どちらもトップです。

上は私のイニシャル入りの板状のトップ。

下は乾いて形成が困難になった銀を板状に延ばして捩っただけのもの。

意外や意外、ひびも味になりますね。

無秩序の中に現れる個性が見てとれます。

なぁんてかっこいいこと言ってますが、単に自己満ですw

もっと上手く作れればなぁ、なぁんて思います。

今度機会があったら、タイバーやマネークリップとか作りたい♪

概して、初めての作品は色々思い入れのあるものになります。

大事に大事にしたいと思います


February 21, 2011

『フラニーとゾーイー』

こんばんは。比較的暖かい日が続きますね。

それでも、まだまだ大好きなツイードやカシミアを着ていたい気分なので、そのような日々が戻ってくることを、密かに願っております。

暖かい日が好きな方にはブーイングをされてしまいそうですがw

今日は先日予告?した『フラニーとゾーイー』です。

『ライ麦』のサリンジャー作です。

これは中編が2作収まった作品とですね。もちろんタイトルは『フラニー』と『ゾーイー』をまとめた作品。連作と言えば良いですかね。


フラニーとゾーイー (新潮文庫)
フラニーとゾーイー (新潮文庫)
著者:サリンジャー
新潮社(1976-04)










人の心、繊細な部分を描いておりますが、私の嫌いな『ライ麦』は違ってすんなり入っていけました。

昔読んだ時には、こっちまでオチそうになったのですが

多少最近の私の気分が苛立っていたせいもあってか、同じように主人公の苛立ちに共感する部分が多かった気がします。

「エゴ、エゴ、エゴで、もううんざり。わたしのエゴもみんなのエゴも。誰も彼も、何でもいいからものになりたい、人目に立つようなことなんかをやりたい、人から興味を持たれるような人間になりたいって、そればっかしなんだもの、わたしはうんざり。いやらしいわ──ほんとに、ほんとなんだから。人がなんと言おうと、わたしは平気」

これ、凄くわかります。

特に「人目に立つ・・・興味をもたれる人間になりたい・・・」

なんて多くの人が考えることでしょう。

「人の評価はあまり気にしない」とか「万人に好かれたいと思わない」とかいう方も多いでしょう。

私もそうです。結構ドライな人間なのですが、意外と誰かから「嫌われている」的なことを耳にすると、ちょっとした修正を加えてみようかという考えが頭をよぎったりします。

でも結局変わらないことがほとんどですけれどねw

そういことって何気にインパクト強いんですよね。

「万人には好かれない」これは人間生きている限り誰もが平等に与えられた定めかもしれません。

十人十色って言葉があるくらいですからね。仕方ないことです。

そう言うなら、この登場人物は俗世を離れて仙人の様な生活でもすれば良いのではないかと思います。

でも、無理ですよねぇ。意外と。

隠居するには今あるほぼ全てを放棄しなければならない。

学校に行っていたら、学校をやめる。

会社勤めなら、会社を辞める。

これって勇気が要ります。

出来たとしてもきっと寂しくなりますよね、一人だと。

なんてそんな事が言いたいのではなく、この心の揺らぎが伝えたい。

現状から環境を変える勇気や力が伴わない自分にも嫌気がさす。

ほんと、イライラする時ってこんな感じですよね。

わかります。

自分に自信・才能・その他諸々のものが無い私は特に。

ライ麦より私には良い作品だと思います。

微妙な心の揺らぎを感じ取るにはうってつけの作品だと思います。

是非手に取ってみてください。

ソローの様に俗世を適度に離れる生活、リタイアしたら出来ますかね?

したいなぁ、とは思っていますが実際そうなってみないとわからないですね。



February 19, 2011

Brooks Brothers Bag

2日連続のアップです。

今月はエントリー数か少ないので、気張った先月とは対照的ですね。

でも、まだまだ頑張って書いていきます。

『フラニーとゾーイー』について書くと昨日予告しましたが、ちょっと順番を変えます。

昨日の続きといっても良いかもしれません。

タイトルお通り、ブルックスブラザースのバッグです。

ただし婦人物。

本当はカバン専門店で購入するのが鞄を買うには良いのですが、なかなか気に入ったものが見るからなかったので。

そこで購入したのが、これです↓


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革とウールのコンビネーションのバランスが素敵ですね☆

ツイードのように厚いモスグリーンのウール地に一目惚れです

これだけ品の良い生地を使ったバッグはなかなか無いですよね。

あっても定番のグレーとか、ネップの入った茶系とか。

それはそれで良いですけれども、可愛さが物足りない。

ホントラッキーでした。

これは来月の母親の誕生日プレゼント用です。

誕生日以前に見つからないように隠してあります。

まぁ、毎年のことなので、サプライズも何もあったもの得あはりませんw

驚くことは無いと思いますが、かたちだけでもね♪

使う前にちゃんと革にクリーム塗るよう伝えるのを忘れないようにしなければ。

ということで、今日は婦人物のバッグでした。



Margaret Howell 2010FW

こんばんは。

昼間暖かかったので、シャツにフラノのブレザー、薄手のストールで出かけていたら、夜やたらと寒くなりましたね。

気温差があるので、みなさんも体調に気をつけてください。

今日は洋服について書こうと思います。

例のごとくアウトレットで読書をしていました。

今日読んでいたのは『フラニーとゾーイー』です。

作者はサリンジャー。『ライ麦畑でつかまえて』のサリンジャーです。

この作品は『ライ麦』より好きです。

これは明日にでも書きますので、お楽しみに♪

で、アウトレットのマーガレットハウエルに立ち寄りました。

プロパーにあったセーターがキャリーされずにアウトレットにおりてました。

ここ数週間、物欲を駆られていたので買ってしまいました。

これがプロパーに並び始めた昨年の初冬、その場で買ってしまおうか迷った商品でした。

それがこのニットです↓


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今から10数年前、似たような型の真っ黒のニットをハウエルで購入しました。

ずっと愛用してたのですが、ピリングが大量にでき、かつ先シーズン虫食いにあってしまいました。

もちろん今でも虫干ししてとってあります。直せるなら直したい。そんな一品。

それに形がそっくり!シャツの上に着てほんの僅か1センチ程襟が覗くデザイン。

あえて襟を立てて、剣先をウィングカラーの様に折ると可愛く見せられます。

すぐに隠れてしまうので、何度も修正しなくてはなりませんが・・・。

それが、アウトレットにおりてくるとは驚きでした

プロパーですぐに売り切れてしまうかと思っていたので。

衝動買い!?ではありません。

それなりに遣り繰りできるかどうか、長く使うかどうか、毎回毎回様々なことを考えてますよ。

しっかり悩みました。結論、購入♪

このニット、目が詰まっていてしっかりしているのに柔らかい肌触り。

流石マーガレットハウエルです。

いやはや、このブランドには驚かされっぱなしです。

初めて買ったのは15年程前。

ご多分に漏れずシャツでした。

その時は「高っ!」と驚き。

今は「えっ!」と驚いています。

生地や素材は下手したらオーダーモノでもなかなか探せないような上質なものがほとんど。

しかもロットが少なく、極めつけはデザイナーズブランド。

総合して考えると売値は安い方に入ると思います。

だから、「えっ!」なのですよ。

しかもそんなブランドがアウトレットで手に入る。

こんなうれしいことはありません



話は変わりますが、今やアウトレットは「アウトレット」という名前だけで、プロパーと殆ど変りませんね。

極一部、若年層向けの有名セレクトショップ(BとかJとかUで始まるお店)のアウトレットは、質の低い安い生地使い縫製も甘く仕上げた品を結構な値段をつけて打っておりますが、多くのショップはそんな手を抜くことはあまりしていません。

百貨店の入りが減少している分、稼ぎ場所がアウトレットに移っているからでしょう。

有名紳士靴のSのアウトレットは、かなり自社の売り上げに貢献しているようです。

やはりどの会社も景気の冷え込みが続く為に戦略がアウトレットに向くのでしょう。

景気が回復してもそれは変わらなくなってしまうかもしれませんね。

人間安いもの見慣れると、少しでも高いものは避けるのが普通ですから。

しかもそれがファストファッションなんて流行になっていれば余計です。

それでも、そういうブランドや物は景気が良くなると売り上げ激減というのが定石ですけれどね。

こんなご時世だからこそ、良いものを見る目を養うべきだと思うのですけれどね。

安易に安いものに飛びつくのは後々損をするばかりですし。

お金は湯水の様には湧き出てきませんからね。

ということで、このニットも最低10年は私のパートナーになります



February 14, 2011

Black Ivy

雪がまた降り始めました。

ホワイトクリスマスならぬ、ホワイトバレンタインズデーです。

今日は本当は今読んでいるサリンジャーのフラニーとゾーイについて書こうと思っていたのですが、ネットサーフィンしていたら、
Black Ivyなるものを見つけました。

知っている方もいられるのではないしょうか?

単にアイビールックを白人ではなく、黒人がしているというだけの話と言えばそれまでですが・・・

差別社会に生き、不当な扱いをされてきた黒人達がアイビーリーグに通う学生の如く高価なものに身を包むこともできなかったのは至極当然。

白人文化に浸り、下手をしたらオレオとまで呼ばれるような状況。

そんな状況を考えればアイビーファッションも少し違って見ることができるでしょう。

私はアイビーファッション、アメトラ大好きですが、やはり単に「白人のモノ」としては捉えていません。

ブレザー身に纏ったジャズマンにあこがれて入った世界だからというのもあります。

で、このBlack Ivyやはり色遣いが黒人らしい印象を受ける。組み合わせも。

あえて言うならラルフっぽい。

色使いが絶妙ですね。

何度も見てしまう♪

いろんな意味で、いい勉強になります☆